きき手の中指1本ー これさえあれば膣内で彼女が感じる部分をすべて愛撫できます。挿入する指の数が多いほど女性が喜ぶという考えは、間違えしかありません。同じく指をぺニスのように激しく出し入れするのも、アダルト作品に影響を受けすぎた的外れな行為です。というのも、膣内で快感を覚えるのはGスポットとボルチオの2カ所のみ。それ以外の場所に刺激を与えようとするのは、はっきりいって無駄な行為です。徒労に終わるだけならまだしも、彼女が痛い思いをする可能性も十分にあります。

Gスポットは膣口から入って4~5cmほどの、お腹側に位置しています。直径1cmほどのすごく狭いエリアなので、中指が1本あれば確実に愛撫できますし、激しいピストンはまったくもって不要です。ペニスを挿入したときであれば、ピストン運動するたびにあなたのカリがGスポットを擦りあげ、彼女だけでなくあなたも快感に酔うことができますが、指はペニスのように引っかかりがないため、出し入れしてもそれほど意味はないのです。一度スポットに狙いを定めたら、指の腹をじわりと押しつけるようにして刺激するのが正解です。またはやさしくくすぐる、小さな円を描くように擦るという方法でもいいでしょう。

一方のボルチオは、膣のいちばん奥、子宮の入口にあります。日本の成人女性の膣の長さは平均8cm前後といわれていますから、ここでも男性の中指が届かないという心配はありません。まず膣に指を挿し入れ、スポットを通過し、さらに奥へと進むと、やかてコリコリとしたものに行き当たります。これがボルチオですが、彼女がすっかり濡れて感じているとしても、最初に触れるときはできるだけ慎重に、ソフトにしてください。ボルチオは痛みを感じやすい、デリケートな器官なのです。まして高速ピストンは厳禁! 女性にとっては苦痛でしかありません。女性の身体はいったん痛みを感じると、オーガズムから遠ざかってしまいます。指の先端や腹でほぐすようにして、やさしく、やさしく愛撫してください。

膣を舌で愛撫したいという男性もいるかもしれませんが、残念ながら、効果はほとんど期待できません。やわらかな舌では膣口を貫通すること自体難しく、膣内に入りこんだとしても、膣口から2~3cmのところを刺激するのがせいぜいで、ボルチオはおろかGスポットにも届きません。

膣内の愛撫は指1本、彼女が物足りないというなら、これに人差し指をプラスした2本までが上限ということを覚えておいてください。